読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

サッカー好きやねん。

サッカー好きやねん。言いたいこともあんねん。

レアル・マドリード 4-2 鹿島アントラーズやねん。

クラブワールドカップは大好きな大会、とか言いながら、ここまで見たのは鹿島vsオークランドのみというその辺のサッカーはワールドカップとか代表戦しか見ません〜なミーとハーの方々よりも見られてない状態で、結局3決も見られず、南米推しとか言いながらアトレティコ・ナシオナルを1試合も見ずに、迎えるは決戦鹿島vsレアル。

鹿島が勝ったら面白いけど、レアルが負けてもおもんない、特にあーだこーだJリーグに物申したいことがあるんですというスタンスで日々を過ごしている以上、勝たれると困る。いい試合をして、「でもやっぱりレアルは強かった」となってほしい、というのが切な願い。

 

その思いが届いたか、白い巨人が瞬殺で先制。ベンゼマ。その直前のモドリッチのシュートも、さすが最高レベル、そっからでも打てるところにコントロールして打つよね、と独り拍手喝采。押し込まれる鹿島。マルセロのタックルに、これが世界や、となぜかドヤ顔。

しかしながら崩れない鹿島。というより、「普通にやってる」鹿島。どう見てもモドリッチとクロースがバチボコうまい。個々の能力では圧倒的な差。ボールは持てない。持たせてもらえないし、取れないし、という大人と子供な展開。にもかかわらず、揺れない鹿島。べつにボール持てないから何?マルセロのタックルが凄いから何?モドリッチうまいのは知ってるよ、そんなん誰でも知ってるやん、はいはい、という感じで、涼しい顔して試合を進める。

この辺からおや、と思い始める。妙にバランスのとれた試合展開。

鹿島は個々のレベル差は承知の上で、べつに大したことはしてない様子。変にボールを持とうとするとか、やたらプレスをかけるとか、いつもと違うことをして自滅する心配だけはないように見える。これは。これは孫子。知彼知己者百戦不殆。個々の差をわきまえた展開。「まあワンチャンスくらいはくるでしょ」という余裕を感じる。「だって、別に基本的には崩されてないし」。

そして生まれた柴崎の2点。さすがに大騒ぎ。

まあ、ここからが流石レアル・マドリードセルヒオ・ラモスは退場だったと思いますが、あそこで「ファールしたのは俺だよ」とか言うカゼミーロも、駆け引きとしては我々の発想をはるかに飛び越えてる。ロナウドの延長2ゴールも、それは取れんわという感じ。

 

かくして、鹿島がすげー頑張って感動したけど、やっぱりレアルは強かった、という俺得展開に収束。胸熱。

 

レビュー。

①鹿島、レアル、ともに普通。で、オーソドックスが最強。

前述の通り、鹿島の素晴らしさはレアル・マドリード相手に「別になんも変えなかった」ところ。普通にやって普通に負けた。レアル相手に。これがすごい。「いつもよりロングボール多くした方がよくね」とか「いつもよりプレス強くしね」とか、なってもおかしくない。で、鹿島は別にそんなのなかったような印象。だいたいは「いつもと違うこと」して、それがハマらず失点して、集中切れて崩壊してボロ負け、だと思います。が、鹿島はいつも通り。強いんか弱いんか、よく分からない。バルサとか広島、浦和みたいな目新しさはない。普通。ああ、よく見るサッカーやね。うん。安心して見られるね。という感じのサッカー。見所のわかりやすいサッカー。球際、ロナウド、金崎。でもたぶん、これが一番ハイレベル。これができるチームが一番強い。「大人のサッカー」って感じ。仕掛けすぎるやつもいないし、パスに逃げすぎるやつもいない。セオリー通り。

そして、レアルも普通。世界最高クラスの選手たちが「普通に」プレーしているという印象。個性は幾分強いけど、ルーカスでバランス取ってるし、「個の集まり」であるチームとして、普通。繰り返しますが、バルサみたいな目新しさはない。でもまあ当たり前に、レベルがめちゃんこ高い。世界選抜だし。2008-09あたりのマンチェスター・ユナイテッドと同じような感じ。ヤバい奴らが普通に頑張ってるという印象のチーム。バランスがいい上、役者はちゃんと仕事するし、そら強いわ、と。にしても、ルーカスは気がきくね。

鹿島vsレアル・マドリード、普通vs普通、結果的にお手本みたいな試合になったという感想。戦術がどーのとかじゃなくて、球際、個々の受け方、ゴール前では仕掛ける、守備は体を張る、キーパーはきちんと止まる、など、たぶん、基本が凝縮された試合。だからこそ見応えがあった。感動。

 

②でも差はある

これまた当たり前のことですが、それでも差は大きい。

やっぱり球際。レアル・マドリード。めちゃめちゃ強かった。ラモス一枚目のイエローカードのシーンは、完全に「金崎に」タックルしてる。ワールドクラスのセンターバックは、カード覚悟であれくらいくる(別にビビらなかった金崎も流石)。もちろんパス出しやらスピードも大事。そこの育成は否定しない。でも、トップレベルのセンターバックは、強さも、激しさもあった上で、うまさもある。フォワードも一緒。ベンゼマは倒れないけどしなやかで、点とった。真ん中も。モドリッチ、クロースは強くてうまくて、ずっといた。正直、柴崎はゴール以外では消えてた。残念。モドリッチと柴崎の差が、たぶんトップレベルとJの差。

球際、所謂デュエル。ま、球際。ここのレベルの差が顕著。五分五分のボールに対して、どれくらいのパワーで行くか。Jリーグが5なら、レアル・マドリードは9くらいはきてる。最近南米サッカー見てて思う。ブラジルは、ゆったりしてる中でも球際はバリバリ強い。アルゼンチンはとにかく強い感じ。ブラジルの方が変化がわかりやすい。あと、カテゴリーが下がったり、弱いチームになっても、球際の強さは残る。個々の球の扱いが多少下手になるけど、球際は強いまま。基本中の基本なんだろうなという印象。いずれにせよ、ゴール前はヤバい。「ここぞ」がどこか教えてくれる。一見の価値あり。

ハリルホジッチはこれを言ってる(はず)。今更デュエルとか新語になるのはヤバい。んじゃないか。普通に球際でええやんか。

 

確かに鹿島は素晴らしかったし、感動した。そこを否定する気はさらさらないけど、「日本のやってきたことは間違ってない」は言い過ぎ。なぜなら、Jリーグはあんま見応えない。やっぱり球際。五分五分のボール。スライディング、人へのチャージ、ファールすれすれ、というかファール、それくらいやってる。セルヒオ・ラモスはそれくらいやってきてたし、Jリーグでもそれくらいやってほしい。

 

 

愚痴っぽくなったんで、とにもかくにもまとめると、ええもん見れた、が率直な感想。年の瀬にええもん見れた。超嬉しい。

こういう地味にビリビリした試合が一番好き。鹿島とレアル・マドリードに感謝。